現状サイトのベーシックな分析

ポイント

  • 基本的なチェックポイントはSEOユーザービリティ、競合サイトとの比較
  • SEOは求められるキーワードに対しての検索結果の順位が重要
  • ユーザビリティは想定されるユーザーがどのように振る舞うかを考える
  • 競合、目標サイトのSEO順位、ユーザービリティ、ページビューと比較する
  • 現在のサイトがクライアントの経営戦略や営業戦略に合致しているかチェックする

 

現状サイトの分析が全てのスタートだ。分析無くして提案もサイト構築もない。サイト分析の要素としてはいろんなものがあるが、一番ポピュラーなのは、、ユーザービリティチェック競合企業のサイトとの比較であろう。

SEO対策は検索エンジン最適化と訳されているが、平たく言えば、GoogleやYahoo!といった代表的な検索エンジンからキーワード検索した場合に、きちんと表示されるようにサイトが設計されているかどうか、ということだ。具体的には、いかに検索結果の上位ページに表示させるかということになる。ユーザー動向の調査では、インターネットユーザーの80%は目的のページを探すのに検索エンジンを使っており、さらに70%は最初の1〜2ページにリストアップされたサイトしか閲覧しないという結果が出ている。Googleで言えば、1ページあたり10件の検索結果を表示するため、上位20位に入らないとユーザーに認知してもらえないということになる。

また、ユーザー入りティの診断は、経験豊かなディレクターであれば、一見しただけで問題点が浮き彫りになることも多いが、よりクライアントの納得できる情報にするにはアクセスログの解析が望ましい。アクセスログがあれば、同一ユーザーと思われるユーザーがどのようにページを移動しているのか、迷っていないか、目的と思われるページにたどり着くのに無駄なクリックが生じてないか、などをチェックできる。

競合サイトとの比較は、よりホームページ作成時の具体的な目標としやすい。比較すべきサイトとしては、企業として同一マーケット上で競争関係にある企業のサイト、異業種であっても同じような顧客を対象としている企業のサイト、業種も顧客層も異なるが目的が同じサイト、目標とする企業のサイトなどである。

主力製品やサービスのキーワードで検索した場合に、競合サイトと自社サイトの検索順位の差はどうなのか、ユーザービリティに関する設計の差、そして、ページビューなど人気度、集客度の目安となるページビューのさなどがわかれば、数値化された具体的な目標になる。競合サイトとの比較に便利なツールとしては、「Alexa.com」などもある。これは複数の競合サイトとのトラフィック比較が行えるもので、現在のサイトの人気度がどの程度なのか、一目瞭然だ、また、SEO対策ツール「ぐーまに」を使えば競合サイトの埋め込んだキーワードなども一覧化することができる。いずれにせよ、現状サイトの課題を明確にし、それを改善できる方法が提案できれば次のステップへ進むことができる。

●ユーザービリティのチェック例

SEO対策と並んで現状サイトの分析として重要なのがユーザービリティのチェックだ。ユーザビリティとはユーザーの使い勝手のことで、目的までどれだけ効率的にたどり着けるか、途中で迷子にならないか、アクセスするのに負担を強いていないか、などがポイントとなる。チェック結果は下記のレポート例のように、項目ごとにレーダーチャートなどで見せてあげればどこが強みで、どこが改善点なのかを明確にすることができる。せっかく集客してもユーザービリティの悪いサイトを来訪したユーザーは二度と戻ってこないことを肝に銘じるべきである。

1サイト目的との一致性

(サイト目的に沿った構成、内容、デザインになっているか)

→信頼性をアピールするためのオーソドックスでしっかりしたデザイン、内容になっており、ほぼ問題はありません。

2デザインルールの一貫性

(サイト全体のトーン&マナー、レイアウトの導線に一貫性があるか)

→サービス案内のページではページごとにメイン画像の大きさがばらついています。また、本文も1案組と2段組みが混在しており、一貫性がありません特に意図しないのであれば、同一ルールのもとでデザインレイアウトするべきです。

3情報の組織化

(情報の組織化がユーザーに取って適切かどうか、コンテンツのツリー構造が適切かどうか)

→個人顧客と法人顧客でサイトの使用目的が異なりますが、導線を分けていないため、わかりづらくなっています。結果として目的ページへのクリック数も多くなってしまいます。

4情報の優先性

(情報の優先生がユーザーにとって適切か)

→概ね問題ありませんが、リリース情報の日付が古いためにサイト自体があまり更新されていないような誤解を招く恐れがあります。日付の古いものは過去のリリース情報にして、別ページを作成すると良いと思われます。

5ナビゲーションの直感性

(ナビゲーションの使用法がざっと見ただけで理解できるか)

→「topページ」のFlashアニメーションが書くサービス案内にリンクしているボタンであることが非常にわかりづらい。Flashからリンクを削除して別ボタンを用意した方が操作性が高まります。

6目的ページへの効率性

(目的のページまで1、2クリックでたどり着けるか)

→御社の「資料請求ページ」にたどり着くには「問い合わせページ」からしかリンクされていないため、他のページからは多くのクリックが必要となります。サービス案内の各区ページにも「資料請求」への直接リンクを貼る必要が有ると思われます。

7表示の速度

(ユーザーがストレスを感じることのない範囲で表示できるか)

→サイト全体のファイルは無駄がなく、かつ軽量に作られており、概ね問題ないと思います。

8現在位置の認識

(常に自分の現在位置を把握できるかどうか)

→各ページに現在位置を表すナビゲーションが表示されるため、問題ないと思われます。

●競合サイトとの比較

同種、同業の他社サイトを複数分析することにより、その業種に置いてのコンテンツやデザインの特徴、web戦略に対する戦略などにおいて共通点を見つけ出し、基準と言えるサイト像が浮かび上がらせることができる。そのサイト像との比較を行うことでよりクライアントのサイトの問題点や優位点が明らかになる。すなわち、優位点をされに強化するには、あるいは劣っている点をどのように補うかという効果的な提案が可能となるのだ。

比較のポイントとしては、SEOの表示順位、アクセス数、ユーザービリティの確保などがある。SEOについては、Googleで様々なキーワードを入れて比較する他、支援ツールが有効だ。また、トラフィク比較であれば、アマゾンドットコム系のサイトが便利である。これはURLを入れると、そのサイトのトラフィック順位、ページビュー、ユーザー数などを推計してくれる。この時に複数のURLを入れて競合他社と比較すれば、集客力、コンテンツの充実度を図る優れた競合分析ツールの一つとなるのだ。